結果として、龍太郎はまたも敗北した。

天眞にも、迦楼羅にも負け、遥には戦う前から心を折られ。

しかし…。

「龍太郎」

迦楼羅は倒れたままの龍太郎に歩み寄り、満面の笑みを浮かべた。

「今日のお主はヤテンを救ったのじゃ…誇れ、『価値ある一敗』じゃ」