天神学園高等部の奇怪な面々Ⅱ

「既に天神学園は卒業扱いになっておるが…学園内にシファ・クロナという黒猫がうろついておるのは知っておるか?」

「ああ、シーか。人懐っこくて可愛いよな、あの猫。何でも人間になれるらしいが…何であんな不思議な猫が生まれたんだろうな」

歩きながらシーの姿を思い浮かべる龍太郎。

その足が、ピタリと止まる。

「おい迦楼羅、あれって…」

「只の筋肉馬鹿ではないようじゃの」

迦楼羅が肩越しに振り向いて薄く笑った。

「シーはとある研究所で生まれた実験動物だったそうじゃ。DNAだの遺伝子操作だのと難しい話なので、わらわはよくわからんがの…ともかくその研究の結果、シーは本来なかった人間への変身能力を得た…」