まぁともかく。
天眞は倒れたままの龍太郎に手を貸して引っ張り起こす。
「お」
その瞬間、龍太郎が何かに気づいた。
「玖宮お前…何か武道やってんのか?武器使うような」
「ん?剣道やってるけど…何でわかった?」
「手だ」
龍太郎は立ち上がる。
「さっき手ぇ握った時に、玖宮の掌、マメが出来てたからな…玖宮の喧嘩っ早そうな気配から考えて、スポーツじゃなくて武道の鍛錬の時に出来たマメじゃねぇかと思ったのさ」
「『喧嘩っ早そうな』は余計よ」
言いつつも、天眞は龍太郎の観察眼に感心もしていた。
やはり武道武術に対しては、龍太郎は非凡なものを持っている。
短気で無鉄砲で決して賢いとはいえないが、その点に関してのみ、天眞は龍太郎を評価していた。
天眞は倒れたままの龍太郎に手を貸して引っ張り起こす。
「お」
その瞬間、龍太郎が何かに気づいた。
「玖宮お前…何か武道やってんのか?武器使うような」
「ん?剣道やってるけど…何でわかった?」
「手だ」
龍太郎は立ち上がる。
「さっき手ぇ握った時に、玖宮の掌、マメが出来てたからな…玖宮の喧嘩っ早そうな気配から考えて、スポーツじゃなくて武道の鍛錬の時に出来たマメじゃねぇかと思ったのさ」
「『喧嘩っ早そうな』は余計よ」
言いつつも、天眞は龍太郎の観察眼に感心もしていた。
やはり武道武術に対しては、龍太郎は非凡なものを持っている。
短気で無鉄砲で決して賢いとはいえないが、その点に関してのみ、天眞は龍太郎を評価していた。