そんな事より、天眞は他にも龍太郎に対して気づいた事があった。

「ひとつ、私達から得られるものを盗むというのは私達を『師』と認めているという事。ふたつ、女の子に付き纏うというのはストーカー行為。丹下は粗暴な上に変態なのね。怖い怖い、色んな意味で」

「誰が変態だっ!色んな意味でとか言うなっ!」

派手に机を引っくり返して龍太郎が立ち上がる。

「その減らず口も含めて、いずれ叩き潰してやるから覚悟しとけや!」

「……」

「無視すんなっ!」