天神学園高等部の奇怪な面々Ⅱ

木刀を握り締め、苦悩する天眞。

きっと、彼女にならできる。

彼女の体の奥底に眠る天使の力を解放すれば、今の龍太郎とて倒す事は可能だろう。

自然現象の中でも最大級の威力を誇る『落雷』。

彼女の天候操作の力を利用して、その落雷を龍太郎に叩きつければ確実に彼を倒せる。

だがそれは同時に、龍太郎の息の根を止める事を意味する。

(殺すの?私を親友と認めてくれた龍太郎を…天神学園の仲間に招き入れてくれた龍太郎を…殺すの…?)

心優しい天眞にとって、それは己が死ぬ以上に辛い事。

どんなに我を忘れてしまった龍太郎が相手でも、この手で命を奪うなんて…。

決断しかね、迷いを生じさせる天眞。

そんな彼女を。

「そんな決断などせずとも良い」

迦楼羅が制した。