天神学園高等部の奇怪な面々Ⅱ

流石のラエクスも言葉を失う。

「文野 穹…皇帝といたのではないのですか」

「そんな事は今はいいでしょう。ほら、しっかり射角修正して」

口端を引きながら言う穹に、ラエクスは難しい顔をした。

「穹、貴方は射撃の知識があるのですか?」

「いえいえ、僕は荒事は苦手ですから。射撃どころか銃を握った事すらありませんよ」

そう言って手を横に振る穹。

「しかし、僕は天才ですから…銃口の角度と向き、そして風の強さで、弾道予測くらいは出来ますよ」

「……」

僅かそれだけの情報量で射角修正が必要と判断できるとは。

「全く…次元違いの天才ですね、貴方は」

ラエクスは穹に言われた通りに、銃口の角度を右に数ミリ傾けた。