龍太郎の咆哮を聞いたのだろうか。

「皇帝!」

迦楼羅と天眞が遥達のいる学食に駆け込んできた。

「今の声は…龍太郎なんだね?」

神妙な顔をして呟く天眞。

迦楼羅も金色の瞳で、校門に立つ龍太郎の姿を見ている。

彼女達は龍太郎の変貌振りを見ても、遥達ほどは驚かない。

むしろこうなる事をある程度予測していたような節が見受けられる。

「七力、玖宮、お前達何か知っているのか?」

「知っていると言えば知っておるが…」

遥の問いかけに言葉を濁す迦楼羅。

そんな彼女に代わって。

「僕が説明しましょう。憶測でよければね」

穹が言った。