あんまり関わりたくないのに。 あんまり関わりたくないのに。 アタシはこころの中で何度も同じことをつぶやく。 申し訳ないけどちゃんと彼にはっきり言ったほうがいいかもしれない。 傘を返して清水寺ももう行かなくてもいいことになったって言って。 だからもう関わらないで欲しいって。 だってアタシは彼のいるようなはなやかな世界には合わないし。 彼には彼女だっているんだし。 だいたいアタシ、 のんびり平和に過ごしていたいから。 そしてアタシは言われた場所の非常階段へ通じるドアを開ける。