雨の音の中。 ひとつの傘にふたり。 足並みそろえて歩く。 多分彼はアタシの歩調に合わせてくれてる。 ゆっくりと。 石段を上がる。 それでも自分の中ではあっという間の時間。 よくわからない。 この人のことも。 アタシの気持ちも。 どうみればいいんだろう。 どう思えばいいんだろう。 そして長い石段を登りきり清水寺の入り口のところまでやってきたとき鷹峯くんが少し困った顔をして腕時計を見た。