京都マーブル・ラブストーリー


「リノ、帰ろ?」


「んー」

彼女はカバンにファイルやペンケースを片付けながら返事をする。

あれ?
なんか素っ気無くない?

「…買ってきてくれたら許したる」


「え?」

何を?
いきなり言われてもわかんないけど。


「なにボケーっとした顔してんの?
そやからまた清水寺に行ってアタシに縁結びのお守り買って来てくれたら許したげるわ」

リノは顔をあげてにっこり笑った。