同じ学校でもこんなに沢山の生徒がいたら会うこともないだろうから。 いつまでも黙ってるアタシに彼女はさっきよりも声が大きくなる。 「そやから! その男の人の名前。 見る限り、 同じ学校っぽかったけど?」 「鷹峯…くん…」 「鷹峯?」 どこかで聞いたことあるような、 そんな顔をしてリノはアタシに聞き返す。 彼のこと、 知ってるのかな…? 「うん…」 ちょうどそのときチャイムが鳴った。