彼は額にあったアタシの手を取る。 「あの、こないだはゴメンナサイ…。 それからえっと、 アタシ… 鷹峯くんのことが…」 掴まれた自分の手を見つめながら小さな声で言う。 「え? 聞こえへん」 アタシのその言葉の続き、 わかってるくせに聞き返してくる。 その証拠にさっきよりも嬉しそうな顔してるもの。 相変わらずアタシを困らせる。 じゃあ、 仕返しにアタシも困らせてみようか。