アタシは思い切って彼に聞いてみた。 「あの、 あそこの店の入り口にいる女の人、 知ってる?」 そっと指差すほうを彼は見る。 アタシは彼女の姿を見たくなくて目を逸らしたままで。 「だれ?」 「そやから、 あそこの…あれ?」 視線を店のほうへ向けるとそこにはもう誰もいなかった。 店の中にでも入ったのだろうか。 「店の入り口におったんやったら中に入ったんちゃう? 行ってみる?」