こんだけの距離走らせといて。 面白そうに聞いてくる。 なんて自分勝手な人。 「あー…疲…」 やっと出た声。 「青」 なのにそう言って彼は信号を指差して渡り始める。 アタシの腕を掴んだままで。 まだ 「疲れた」 まで言ってないのに。 でも彼はもう走ることはしなかった。 そして思い出したように持っていた傘をさす。