そっと横を見上げると彼は涼しい顔をしている。 なんかちょっと腹立つ。 これだけの距離走ってなんでそんな顔してられるの。 アタシなんかこの息切れ。 それに雨やら汗やらもう頭から足までべたついて気持ち悪い。 こうなったのもこの人のせいなんだから! ああ、でももう、 息が切れてしまって言いたいことがなにも言えない。 「肩で息してんねんな? しんどかった?」 あ…当たり前でしょ。