アタシはそんな彼の背中を見つめながら初めてのときよりも 今、ずっと安心してるって思った。 あのときはどうなるんだろうって思いもあったけど。 そして三寧坂の石段を上がりながら思い出した。 あー…なんだっけ…言い伝え。 前にリノとここに来たとき思ったこと。 「なあ…ここの言い伝え…」 「ん?この坂のか?」 振り向きながら彼が聞く。 「うん、 なんやったかなあと思て」