「どんな奴?」 黙ったまま答えないでいると彼は同じ言葉を繰り返しさっきよりも近く顔を寄せる。 思わずアタシは両手で彼の胸を押し返す。 「ちゃんと言うから! 離れてや!」 えーっと…。 アタシは一生懸命思い出そうとするけれど。 名前とか… 顔すらおぼろげではっきり思い出せない。 確か年長組になって引っ越していったっけ?