屋上の外は風が強くて、 ちょっと肌寒い… フワッ…… 「着とけよ。」 そう言って私に、隆クンが着ていたブレザーのジャケットを、 私の肩にかけた。 私の肩は一回り大きいジャケットにすっぽり入って、 隆クンの匂いがした。