テーブルに用意された履歴書。

事務長や看護部長が真剣に目を通している中、遅れて席についた。


「秀介先生、今年は更に多くの就職希望者が集まりましたね」


嬉しくてホクホクの看護部長が言う。

気難しい顔のままの事務長は頷く。


「心臓外科の立ち上げで、当院で学びたいっていう人が集まってきてます」

「…はぁ、そうなんですかね」


人事のことはお任せしまーす。

手元の履歴書をパラパラめくる、と。


「……え?」


見覚えのある名前。

見覚えのある顔写真。

…これって