「話があるんだ」



「………あの………
先に電話してきても良いですか?よければその後に…」



ごめんなさい と頭を下げ背中を向けると



「待って!……省吾に電話するのかい?」



驚いて振り向くと
北嶋さんはさっきより険しい顔をして私を見ていた



私が曖昧な表情をすると



「省吾………アイツは今事故で入院してるんだ」



「え! 事故? どういう事ですか?」



「ここじゃなんだから、向こうで話そうか」



そう言って自動販売機の前にある休憩スペースに私を座らせる



色んな事を聞きたいけれど、北嶋さんはあの麻衣さんのお兄さん



情報源は間違いなく彼女だ……果たして信じる事できるだろうか