え?


「ごめん」?



何、それ。





ポカンとしている私の涙を、優しく掬いとると、顔を真っ赤にして外に出てしまった。



ガラガラッ、ピシャン!


と、大きな音を立てて閉まるドア。




そこに残されたのは、ただただ茫然とする、私一人だった。