………。 ダメだ。死ぬ。 この頭痛は尋常じゃない。 1時間目を終えた休み時間、私はぐったりと机にもたれていた。 「おい、鈴音。お前保健室行けよ」 机の前にしゃがみ、私の額に掌を当てる壮紀。 「行きたいけど……。動けない……」 息が上がってしまい、まとも喋ることも出来ない。 次の授業は数学。 寝てても、多分大丈夫。 壮紀には、こんな時まで甘えてはいけない。 そう思った時だった。