やっぱり、頭が痛い。 吐き気もしてきた。 ……今日、早退したほうが良いかな。 くたりと机に突っ伏した瞬間。 「おっはよー!鈴音!」 壮紀までやってきた。 「おはよ……」 「鈴音どうした?気分でも悪い?」 「頭、痛い……」 「そっかぁー。なら、きつくなったらいつでも言えよ!」 頭を優しく撫でてくれ、壮紀はどっかに行ってしまった。 ……、彼氏だったら、よかったのにな………。 余計な事を考えたくないと思いつつも、やっぱり、壮紀の優しさに甘えようとしてしまう。 私って、狡いなぁ……。