【Side‥柚葉】 ドアを開けた瞬間、凍えそうなくらい冷たい風が吹き込んで… 「アンアンッ!」 同時にトーフと、そして冬夜の姿が視界に飛び込んで来た。 あまりにも突然の事に目の前の状況が飲み込めなくて、あたしは目を見開いて言葉を失う。 まだ寝ぼけているのか、それとも夢の中なのかとも思った。 だけど… そんな考えは、あたしの体を包んだ冬夜の温かい右腕によって、一瞬で掻き消されてしまった。 「会いたかった……」 その言葉を噛み締めるように耳元で囁かれた瞬間、喉の奥が微かに震えた。