【Side‥冬夜】 華やかなネオンに包まれた明るい街を、愛車で走る。 煌びやかな街は、夜だって事を忘れそうになるくらい賑やかで、人々で溢れている。 俺は交錯する車のライトに何度も目を細めながら、柚葉の事だけを考えていた。 伝えたい事も訊きたい事も、後から後から溢れて来る。 だけど… 今はただ、柚葉に会いたいと強く思う。 逸(ハヤ)る気持ちのせいで、アクセルを踏み込もうとする足。 それを、心の中で何度も叱責する。 そして、カーナビのアナウンスに従いながら、とにかく車を走らせた――…。