【Side‥柚葉】 「柚葉、昼は何が食いたい?」 「何でも……」 「何でもって事はないだろ?」 「本当に何でもいいよ」 「じゃあさ、出会った日みたいにファミレスにするか?あの日とは順序が逆になるけどさ」 ため息混じりに答えると、冬夜が一人で話を進めた。 朝の月を見る事が出来なくて少しだけ落ち込んでいるあたしを、さっきから彼が励まそうとしているんだ。 運転をしながら明るく話す冬夜を見ていると、出会った日の事を思い出す。 何だか落ち込んでいるのがバカらしくなって、あたしは小さく笑った。