シャワーを浴びた後、アイスコーヒーを淹れた。


それを飲みながらソファーで寛いでいると、リビングのドアがそっと開いた。


「おはよう」


「おはよ。……って、シャワー浴びたの?」


まだ眠そうな柚葉に、微笑みを向ける。


「うん、何か早く目が覚めたからさ。あ、お前も飲む?」


「今はいい」


柚葉をソファーに促して、隣に座らせる。


「俺、今日はバイト終わった後、職安に行って来るから。ちゃんと留守番してろよ?」


優しく問い掛けると、彼女は小さく笑って頷いた。