群青の月

その後すぐに知らない男がやって来て、呆然としたままのあたしを抱いた。


あたしは体を揺さ振られながら、ただぼんやりと天井を見つめていた。


あれ程感じていた背中の痛みは消えて、母への憎しみさえも感じる事は無かった。


何も考えなければ、大人しくしていれば…


こんな汚い行為も、きっとすぐに終わる。


逃げられないんだって事を悟ったあたしは、こうする事で心だけでも逃がすようにしたんだ。


そして…


全てを諦める事を決めて、そっと瞳を閉じた。


今度こそ、もう本当に涙は出なかった――…。