群青の月

「ひっ……っ!?いやあぁぁぁぁっ……!!」


背中を襲う痛みと熱に全力で叫び声を上げ、本能のまま全身をばたつかせた。


涙が込み上げて、汗が噴き出す。


叫びながら逃げようとするあたしの背中を、何度も何度も激痛と灼熱が襲って…


地獄のような、恐ろしい時間が続いた。


しばらくしてやっと体を解放された時、あたしはその場でグッタリとしていた。


「アンタが悪いのよ……」


朦朧とする意識の中、微かに視線を動かす。


視界の端に入って来たのは、母の指に挟まれたタバコの先端から立ち上る煙だった。