【Side‥柚葉】 「……話があるんだ」 そんな風に切り出されたのは、真夜中のベッドの中。 冬夜は、いつもみたいにあたしを抱き締める訳でも無く、ずっと遠慮がちに横になっていた。 「何も言ってくれなくてもいいから、こっちを見てくれないか?」 静寂の中では、彼の低い声がよく響く。 背中を向けていたあたしは、しばらく躊躇していたけど… 「少しでいいんだ……」 普段とは違う緊張感を含んだ声に惹かれるように、そっと体の向きを変えて冬夜の方を見た。 すると、彼が安堵の笑みを零した。