【Side‥冬夜】 「……おはよ」 そう言って微笑む俺を、柚葉は真顔のまま見つめていた。 真っ直ぐな視線に照れてしまいそうになるのは、きっとすごく不謹慎な事なんだと思う。 それなのに… 不謹慎な気持ちを上手く消せない俺は、やっぱり心のどこかで恥ずかしさを抱いていた。 「……腹、減らないか?」 さりげなく柚葉から離れたのは、彼女を抱き締めたままの体勢だと疚(ヤマ)しい情欲を隠し切れなくなりそうだったから…。 そんな自分を情けなく思う今日は、あの日から4日が経った朝だった――…。