【Side‥冬夜】 「ハァ……」 もう何度目かわからないため息が、リビングに響く。 柚葉がいない時間はこんなにも長いのかと思い知り、眉間に寄せたシワが消える事は無い。 心にポッカリと穴が空いたように、何だか妙に寂しかった。 電話をしてみようかと携帯を持ったのは、もう1時間も前の事…。 だけど… 『今日は来ない』と宣言されているだけに、発信ボタンを押す勇気は出ない。 ただ携帯を握ったり離したりしては、ため息を漏らすだけ…。 その度に、情けない自分自身に心底嫌気が差していた――…。