小さく落とされた言葉は、その存在が消えてしまいそうな程に弱々しくて。 あたしにそこから離れる事を躊躇させるには充分なくらい、大きな傷を負っているようにも見えた。 同時に与えられた温もりに、どこか安堵する自分(アタシ)がいた事も否(イナ)めなくて。 久しぶりに感じたそれは、あたしの心を酷く掻き乱したんだ――…。