あの人の名前を知り、

たまに、図書館の本を取ってもらったりを何回かしたけど、

「杉浦さん、すいません、あの」

名前を、春馬さんと呼びたいけど

「何が読みたいのかな?茜ちゃん」

春馬さんは私の事をちゃん付けで呼ぶようになったし、素敵な笑顔を

「えっと、この前取って貰ったシリーズの続きを」

話すのは緊張するよ〜

「杉浦君?」

知らない女の人が杉浦さんの名前を呼ぶ

「七地?君も資料集めか?」

知らない女の人に杉浦さんは親しそうに話す

「その子、だあれ?」

私の事を杉浦さんに尋ね、女の人は首を傾げた
私まで女の人の仕種にドキドキだよ

「彼女は村永茜ちゃん。読書仲間だよ?」

「杉浦君が言ってる図書館のて…」

「七地、資料早く探しに行けよ」

女の人と親しく話をする杉浦さんに胸がチクチクするよ