確かに夏で暑いけど、それ以上に陸くんは汗をかいている。 わたしの足首を掴む手のひらが細かく震えている。 そして呼吸が忙しない。 明らかに、おかしい。 「うちで休む? その家だから」 公園の隣の家を指差した。 お父さんもお母さんも、事情を知ればきっと休ませてくれる。 けれど陸くんは首を振った。 「ありがとう。でも、大丈夫だから」 足首を掴む手から力が抜けた。