まぁそれも、今となっては孝太君の彼女が野上さんで良かったのかなと想う。 うん、何となくだけど。 もう、諦めるって決めたから。 孝太君は野上さんしか見ていなかった。 どんなに好きを伝えても、叶わないと実感したし。 そう、あの時。 孝太君の部屋に一人残されたあたしは、想像以上に惨めだった。