平穏な日々がずっと続いていきますように。 孝太のキスはいつも優しい。 あたしが異動してから、仕事帰りに孝太が立ち寄る回数も増えてきた。 今日もこうして料理をしていると、考えてしまうのはやっぱり先のことで。 つい、包丁を持つ手が止まってしまう。 これから、一緒に夕飯を食べてソファーで寛ぐ。 なんとなく、イチャイチャしながらキスをして。それから、愛し合うんだ。 名残惜しそうに帰っていく孝太の後姿を何度見送っただろう。