あなたは先生。あたしは生徒。

高瀬に何て言うんじゃなかった…。



ついうっかり『花と結婚したいから付き合う前に遊んでた女とは全部切った』なんて言ってしまった…。



それを言われたら今まで積み上げてきた俺の信用がなくなるだろ!!



「大和ぉ?」



花は俺を見つめている…。



俺は高瀬を睨む。



アイツ…。



ニヤニヤしてんじゃねぇよ!!



「中先、早く。」

「1回しかしねぇからな!!」

「1分ね~。」



高瀬のヤロー!!



調子に乗りやがって!



二学期の成績下げてやる…。



「花、俺はしらねぇからな。」

「ん?」



花は酔った顔をしてる。



高瀬と吉沢は期待の眼差しでこっちを見ている。



もうどうなにでもなれ~い。



「はい。終わり。寝るぞ!!」



高瀬と吉沢は赤い顔をして口を開けていた。



このクソガキが。



「お前らはこの変で寝とけ。じゃぁな。花、行くぞ。」



俺はとろけそうになっている花の手をひいて部屋へ向かった。