あなたは先生。あたしは生徒。

時刻は既に夕方になろうとしていた。



話してるだけで楽しい!!



「花、携帯鳴ってるよ~。」

「あっ!大和だぁ!!」



大和から電話がかかってきた。



「はぁい。」

「花?今から行っていい?」

「学校は?」

「終わった。」

「今、夏希と健太来てるよ?」

「マジ?じゃぁやめとくわ…。」



来ないのか…。



夏休み会えなかったりしないよね!?



「花、ちょっと貸して!!」



えっ!?



健太が急にあたしから携帯を取り上げて…。



「中先!?俺健太、今からくんの?」

「いや、お前らいるから行かねぇよ。」

「えぇぇ!!いいから来いよ!!」

「行かねぇよ!!」

「じゃぁ花にこの前言ってた事、バラすからな!!」

「何だよそれ…。」

「『俺は花とけっこ』「わかった!!行くからそれ以上言うなよ!!」



全部聞こえてるんだけど…。



健太が電話を終えて笑顔で携帯を返してくれた。


「中先、今から来るって!!」

「嘘!?」

「マジ~。俺、中先が花の前だとどんな風になるのか見たかったんだよね~。」



それは…。



若干恥ずかしい…。



「あたしも見たい~!!ってか花と先生のツーショットって見たことないし!!」

「別に何も変わんないよ!!」



でも大和に会える~!!