あなたは先生。あたしは生徒。

夏希はたまに相槌を打つくらいで後は黙ってあたしの話しを聞いてくれた。



「そっか…。」

「ひいたでしょ…?」

「ひくわけないよ!!今まで誰にも言えなくて辛かったでしょ…。気付いてあげられなくてごめんね?」

「夏希…。黙ってたあたしが悪いんだよ…。」

「あたしも花の立場だったら誰にも言えないよ!!それにしても高木ムカつくー!!」



夏希はあたしと一緒に泣いてくれた。



夏希に話してよかった。



友達になったのが夏希でよかった…。



二人で散々泣いた後あたし達は教室に戻ることにした。



屋上を出るときに夏希があたしの方を振り返った。



「花、話してくれてありがとう…。」

「夏希…。」

「ほら!!もう泣かないの!!」

「だってぇ~~…。」

「あたしもこれから花の力になれるかな?」

「もう十分なってるよぉ~…。」

「はいはい。じゃぁ行こっか!!」



そしてあたしは夏希と一緒に屋上を後にした。