あなたは先生。あたしは生徒。

しかもそんな事が噂になったら…。



「それで!?」

「返事待ち~。キスしちゃったけどね!!」



えっ…?



大和と?




高木さんが?



やばい…



泣きそう。



「花?どうかした?」



夏希があたしの異変に気づき顔色をうかがう。



今は喋れない…。



喋ったら泣いちゃうよ…。



「花、体育サボるよ。いい?」



夏希の言葉に頷く事しかできなかった。



あたしは夏希に手を引かれ屋上に連れてこられた。



「花?どうしたぁ?」



夏希が優しく話しかけてくれる。



あたしはまだ答えられないでいた…。




「中先の事でしょ。」

「えっ?」

「花が泣きそうになったのは高木さんの話し聞いた時からだよ。花の好きな人って中先でしょ?」

「違うよ…」



バレたらだめなの…。