あなたは先生。あたしは生徒。

教室に逃げ込んで一安心…。



「花、ごめんな…」

「健太があやまる事じゃないって!!」

「でも、俺が強引に紹介したようなもんだし…」



停学になった事で健太が責任を感じてる。



う～ん…。



「じゃぁ駅前のクレープ奢って～。それでチャラ!!」

「花…」



その時夏希が慌てて教室に飛び込んできた。



「花っ!!ちょっと!!好きな人いるって本当!?」

「いきなり何!?」



教室に入って来るなり夏希があたしに問いただしてきた。



「花が橘先輩を公共の面前であんな振り方したから噂になってるよ!?」

「夏希見てたの!?」

「見てたし!!花モテるから橘先輩を振ったってだけで噂になるのに。好きな人いるって公表しちゃってたじゃん？」

「あぁ…。」

「あたし、聞いてないよ!!誰？」

「いやぁ…。それは…。」



言えるわけがない…。