あなたは先生。あたしは生徒。

どうしよう…。



「違うよ!!嫌いになんてなってない!!」

「じゃぁ、何で近寄ってこねぇの?」

「だって…。」

「だって?」

「…………。」



あたしは言葉に詰まる。



言ったら嫌われたりしないかな…。



ってかなんていえばいいかわかんない…。



「はぁ~…。もういいよ…。」

「えっ??」



大和があたしを抱きしめてる腕を離した。



大和?



「俺もう寝るわ。」

「大和?」

「今日の花、いつもと違う。近づいてこねぇしわけわかんねぇよ。俺、先部屋行くわ。」



そう言って大和はあたしの部屋へ歩き出した。



「待ってよ!!」



大和はあたしの言葉を無視して部屋を出ていってしまった。



「大和…。」



あたしは1人リビングに取り残されてて…。



「うぅぅ…。」



初めてケンカしたみたいな感じ…。



ブワッと涙が出てきた。



この不安はどうすれば伝わるんだろう…。



何も言わなかったあたしが悪いのかな…。



テレビから流れるDVDの音だけが静かな部屋に虚しく響いた。