あなたは先生。あたしは生徒。

あたしがお店から出ていくとさっちゃんが慌てて追いかけてきた。



「花ちゃん!!」

「さっちゃん…。雰囲気悪くしてごめんね…」

「ううん。花ちゃん、彼氏いるの知ってたのに誘ったあたしが悪いの。それより、結婚って…」

「うん!!」

「きゃ~!!羨ましい!!相手はどんな人?」

「う~ん…。結婚したら教えるよ!!」

「わかった!!何か本当にごめんね?」

「いいよ!!それより孝則君のこと頑張ってね!?」

「わかった!!」



あたしはさっちゃんに謝り、電車に乗って大和の家に向かった。



あ~。



大和怒ってるだろうなぁ…。



正直に話したら許してくれるかな…。



あたしは緊張しながら合い鍵で大和の部屋に入った。



「ただいま…」



返事がない。



大和はソファーに座ってテレビを見ていた。



「大和?」



怖い…。