あなたは先生。あたしは生徒。

「ごめんなさい…。あたし、彼氏以外考えられないから。」

「どんな奴なの?俺よりかっこいい?」



何!?



お前は自分の顔鏡で見たことあんのか!?



返事に困るあたし。



するとバッグの中の携帯が鳴った。



着信:大和



大和だぁ!!



あたしは急いで電話に出た。



「はい!!」

「花?今学校から帰ってんだけど、お前外にいんのか?」

「うん…。ちょっとね…。」



その時…。



「花ちゃん、誰?彼氏?」



信治ーーー!!!!



奴がわざとらしく電話越しで大きな声を出した。



「花、今の誰?」

「いや、その…。」

「今すぐ俺んちに来い。」



電話切られた…



完全に怒ってたよね?



ヤバい?



いや、ヤバいな…



「信治君、あたし、帰るから。」

「何で!?もしかして彼氏怒っちゃった!?だったらそんな奴辞めて俺にしときなよ!!」



あたしは信治に指輪を見せた。



「コレ、婚約指輪。あたし、卒業したら結婚するの。じゃあね。」



信治は唖然。



周りのみんなも唖然。