あなたは先生。あたしは生徒。

好きって言ってくれるし…。



「あいつ、数学準備室に来るとお前の話しばっかり。昨日も『夏希は素直じゃないけどそこがまたかわいいんだよ~!!一緒にいる時にすぐ顔赤くなるし!!』って言ってたぞ…。」



健太、中先にそんな事言ってたんだ…



健太はあたしでいいのかな?



はぁ…。



中先はあたしをなだめてくれている。



何かちょっとかっこいいし優しい…



花の中先に惚れた気持ちがわかるかも…。



「中先、健太はあたしでいいのかな?」

「お前がいいんじゃね?お前と初めての時は悩みまくってたしな!!あいつ相談してきたんだそ!!本当に高瀬はウザい!!でも、吉沢に対する気持ちは純粋でいい思うけど?」



中先…



その時…。



「夏希!!」

「健太…」

「あぁぁぁぁ!!中先!!夏希を泣かせんじゃねぇよ!!」



健太が来てくれた…。



ぷっ!!



「高瀬が泣かせたんだろ…」

「あぁ!!そう言えば花が!!」

「花!?」



あたし達は教室に走った。