あなたは先生。あたしは生徒。

向かう先は屋上。



涙を堪えながら走った。



「健太のバカー!!うわぁぁぁん!!」



健太も何か言い返してくれたっていいじゃん!!



追いかけて来てもくれない…



「確かに高瀬はバカだよな…」

「中先…」



屋上では中先がタバコを吸っていた。



大声で叫んじゃってバカみたい…。



「何かあったのか?」

「健太が…。」



あたしは泣きながら中先にさっきの出来事を話した。



「ははっ!!」

「笑わないで…。もう健太なんて嫌い。」

「吉沢、そんなに悩む程の事じゃねぇと思うぞ?」

「中先はかっこいいし、花はかわいいからあたしの気持ちなんかわかんないよ…。」

「俺だって花がモテまくって嫉妬しまくりよ?でもな、花は俺が好きなんだよなぁ。一緒にいてわかる。お前は高瀬と一緒にいても愛は感じねぇのか?」

「そんな事ないけど…」



そんな事ない…。