あなたは先生。あたしは生徒。

「そしたらあたしがプロポーズするまでです。」

「そ、そうか…」

「先生は、彼女と結婚したくないんですか?」

「いや、したいよ?」

「じゃああたしの気持ちはわかりますよね?」

「あぁ。」

「そういう事です。失礼しました。」



花が進路指導室からでて行った。



取り残された俺は1人で呆然としている。



花がプロポーズするって!?



本気か!?



本気だったよな…。



俺でいいのか!?



花の将来を俺なんかに…。



それから俺は悩んだ。



めちゃくちゃ悩んだ。



やっぱり相談相手は春輝しかいない。



「すれば?」

「へっ?」

「だから、結婚すれば?」

「そんな簡単に言うなよ…。ビールおかわり。」

「ほら。お前は何に悩んでんだ?」

「結婚したら花の将来を潰しちまうんじゃねぇかって…」

「何でだよ…。花ちゃんはお前と結婚したいんだろ?」

「だけど…。大学とかさ、行った方が花の為にもいいんじゃねぇかって…。」



まだ10代だし…。