あなたは先生。あたしは生徒。

「中先大丈夫か?」

「何が?」

「花と別れたことで自暴自棄になってんのか?」

「ちげぇよ!!歩夢と別れた。むしろ祝い酒。」

「マジ!?よかったな!!」

「あぁ。高瀬、お前にお願いがあんだけど…」

「何!?」

「次の時間は俺教室に行かねぇから、一応このプリント持ってってくれ。」

「何だよ、そんな事かよ…」

「それと、花に誰にも見つかんないようにここに来るように言って。」

「中先…。わかった!!」



俺は高瀬にプリントを渡し花の事を頼んだ。



高瀬がいなくなり静かになる数学準備室。



もうすぐ花がここに来る。



俺の心臓は急速に脈打ち始めた。



キーンコーンカーンコーン



1時間目が始まるベルがなった。



花はまだこない…。



緊張か酒のせいかわからないけど喉がかわく…。