あなたは先生。あたしは生徒。

何してんだろあたし…。



「朝陽って呼んで。」

「朝陽…。



あたしは今ベッドの上。



目の前には朝陽の顔。



「花、好きだよ…」

「………。」



答えられないよ…



あたしは大和が好きだもん。



朝陽、ごめん…



こんなことしても残るのは虚しさと罪悪感。



大和が好きな自分への怒り…。



「花マジ好き…」



あたしは朝陽の気持ちに答えられなくて寝たふりをした。



髪を撫でる朝陽。



でも違う。



あたしが欲しいのは大和の手だよ…



朝陽、本当にごめん。



ベッドの中でこんな事を思うあたしは最低だ。



朝陽を利用して傷つけてるんだ。



もうわからない。



全て消えてなくなればいい。



違う。



あたしが消えたい。



もう…。



全部イヤ…。